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1型~W型までのアレルギーは、異物の侵入から発症までの時間が短く、即時型アレルギーと呼ばれる。これに対してN型アレルギーは、免疫担当細胞の一つであるT細胞が関与するもので、発症までの時間が長く、遅延型アレルギーと呼ばれる。われわれに馴染みの深いアレルギーは、花粉症に代表される1型アレルギーと、金属アレルギーなどのW型アレルギーである。1型アレルギーは、われわれに見られるアレルギーの大部分を占めていて、19E抗体が関係している。
アレルギーの原因となる異物をアレルゲンと総称する。花粉症では次のような免疫応答が起こる。アレルゲンである花粉が生体内に初めて侵入すると、その花粉に特異的な19E抗体が産生される。目、鼻、喉、肺などの粘膜には、免疫担当細胞である肥満細胞(マスト細胞)が分布していて、花粉に特異的な19E抗体が、これらの肥満細胞の表面に付着する。
次に同じ花粉が生体内にふたたび侵入してくると、肥満細胞の表面にある19E抗体と、その花粉とが結合する。すると、肥満細胞からヒスタミンやセロトニンなどの化学物質が放出され、これらの化学物質の作用によって、くしゃみをしたり、鼻水がでたり、目がかゆくなったりする。一方、N型アレルギーには抗体は関係しない。異物に反応するようになったT細胞が関与しており、このようなT細胞に異物が結合すると、T細胞から化学物質(リンホカインと呼ぶ)が放出され、炎症が生じる。結核菌の感染の有無を判別するツベルクリン反応はW型アレルギーを利用したものである。結核菌が感染していると、T細胞が結核菌に反応するようになる。
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分泌型免疫と経口免疫寛容はセットになってできあがるのである。食物アレルギーの発症は、腸管免疫系の働きの面からは、分泌型免疫と経口免疫寛容の仕組みがなんらかの原因で破綻をきたしていると見なされる。子どもと大人で、食物アレルギーの原因食品の出現頻度に変化が見られるのは、腸管免疫系の発達度や成熟度の違いによると思われる。
また、食物アレルギーの原因食品をつきとめることができた場合に、その食品を摂取しないようにした除去食を食べていると、常にではないのだが、その原因食品を再度食べても食物アレルギーが現われなくなることがある。これは除去食によって、それまでの食物アレルギーによる腸管の炎症がいやされ、腸管免疫系の分泌型免疫と経口免疫寛容が正常に働くようになったことによると考えられる。